2022年11月3日、『吃音者の集い』がマスカットスタジアムの一室で開催されました。
吃音について気軽に相談できることや、これまでの経験や体験を共有できる
居場所づくりの一環として、イベントを主催することになりました。
吃音や言語発達障害などの専門家である
飯村大智先生(川崎医療福祉大学リハビリテーション学部助教)にお越しいただきました。
先生は、吃音の知識についてご教授いただき、ファシリテーターとして進行もしてくださいました。
話し合いの中で、授業でのプレゼンテーションや、就活での面接など、
吃音に対する周囲の理解不足のために不利益を受けやすい状況について、
先輩から後輩へアドバイスする一幕がありました。
そこで、バトンパス(つなぐ)する場面を目の当たりにし、
それぞれの経験や体験が共有できることの重要性を体感することができました。
参加された方は、高校生から社会人まで、幅広い年齢層の方々がいらっしゃいました。
「あっという間に3時間経っていた、もっと時間がほしかった」
「初対面にもかかわらず安心して話ができた」
「参加したことで、吃音や自分のことを周囲の人に知ってもらうきっかけになった」
そして、「また次回があったら参加したい」との意見をいただきました。
『吃音のつどい』の場を提供することで、スタッフとして、
人それぞれ違っていいことを認め合うことの大切さや、
仲間として繋がれたことによる安心感が得られ、大変貴重な体験をさせていただきました。
2016年4月施行の障害者差別解消法により合理的配慮の提供が行政・事業者に義務化されました。
障害による日常や社会生活で受ける制限は心や身体にも影響を及ぼす場合があります。
社会の障壁(施設や設備、制度、習慣や文化、偏見など)を取り除くために、
双方が建設的な対話により過度な負担にならない範囲での
合理的な対応ができる社会や環境になることを私たちリュッカティルは願っています。
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